パーソナルトレーナーは健康管理や運動指導に関して専門知識やスキルが求められる職業ですが、高卒者でもきちんと勉強して取り組むことで取得できるパーソナルトレーナー向けの資格はあります。このページでは、高卒でも取得を目指せるパーソナルトレーナーの資格についてまとめました。
パーソナルトレーナーとして働くうえで役立つ資格といっても、実際には様々な団体や民間の機関が認定している一般資格から、食事の指導や健康管理のプロとして活躍するための国家資格まで、様々なものが考えられます。
管理栄養士や健康運動士のような資格の場合、基本的に高卒者がいきなり試験を受けて資格を取得することはできません。しかし「NSCA-CPT」や「NESTA-PFT」といったパーソナルトレーナー向けの一般資格であれば資格認定の要件が高卒以上になるため、高卒者も資格取得を目指すことが可能です。
パーソナルトレーナーとして活躍する上で役立つ資格のうち、資格取得の条件や要件が「高校卒業以上」となっている代表的な資格を紹介しています。まずはそれぞれの資格の概要を把握した上で、自分なりの資格取得プランを考えてみてください。
NSCA-CPTはアメリカのコロラド州を拠点とする全米エクササイズ&コンディショニング協会(NSCA)が認定している、パーソナルトレーナー向けの一般資格です。日本でも同協会の支部(NSCAジャパン)が運営されており、国内で資格認定試験を受けて資格取得を目指すことができます。
NSCAはパーソナルトレーナーの国際資格として知名度の高いものであり、パーソナルトレーナーとして活躍したい人にとって取得を目指す価値のある資格といえるでしょう。
引用元:NSCAジャパン公式HP(https://www.nsca-japan.or.jp/exam/certification/#requirements)
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)が認定している資格であり、受験の際にはパーソナルトレーナーとしてのスキルはもちろん、ビジネスパーソンとしての知識についてもチェックされることが特徴です。
トレーニングやフィットネスの本場とされるアメリカにおいて1992年から実施されている資格です。世界各国でNESTA-PFT取得者がパーソナルトレーナーとして活躍しています。高卒者でも試験に合格すれば取得できることもポイントです。
① 1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
② 1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
③ 体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
④ NESTAの認定する養成講座、養成コース(認定校・認定アカデミー含む)を受講済
引用元:NESTA公式HP(https://www.nesta-gfj.com/pft/flow.html)
JATI-ATIはパーソナルトレーナー向けの資格として、日本国内にある団体「JATI(日本トレーニング指導者協会)」が認定しているものです。またJATI-ATIはさらに上級資格を目指していきたい人のための基礎資格でもあり、将来的なスキルアップを目指す上で有効性のある資格ともいえるでしょう。
日本国内の団体が運営している資格だからこそ、日本の現状やトレーニング業界の実状に合わせたパーソナルトレーナー資格として、国内での就職・転職に利用しやすくなっています。
引用元:JATI-日本トレーニング指導者協会公式HP(https://jati.jp/license/acquisition.html)
パーソナルトレーナーは無資格者でも活躍できる職業ですが、資格はパーソナルトレーナーとして客観的に実力や経験を示す有効な指標です。就職・転職を目指す際にも自己アピールへつながります。
パーソナルトレーナーの資格は高卒者でも取得できるものが複数あり、きちんと勉強して資格を取得することで、適切な知識やスキルを備えているプロフェッショナルとして社会的に証明しやすいことが重要です。