パーソナルトレーナーとして活躍するうえで役立つ資格について、通信講座のみで勉強した場合でも取得を目指すことは可能なのでしょうか。このページでは、パーソナルトレーナーの資格を通信講座で取得するメリットやデメリットをまとめました。
結論からいえば、通信講座を活用してパーソナルトレーナーの資格取得を叶えることは可能です。
ただし、通信講座でパーソナルトレーナーとしての資格を取得できたとしても、それだけでは実際にパーソナルトレーニングのプロとして活躍できるとは限りません。通信講座でパーソナルトレーナーの資格を取得するメリットとデメリットを正しく把握しておき、改めて資格取得後に足りない部分を補っていく努力や取り組みが大切です。
まずは通信講座でパーソナルトレーナーの資格取得を目指すメリットについて考えていきましょう。通信講座のメリットには様々なものがありますが、ここでは代表的なポイントとして3つのメリットをまとめました。
そもそも通信講座はオンラインで授業をリモート受講したり、動画教材を活用して自宅学習をしたりしながら、資格取得に向けた知識について勉強していくスタイルです。そのため、通信講座を活用すると自分のペースで学習できます。分からないことがあってもじっくりと勉強して納得してから次へ進めることが可能です。
また、通信講座によっては疑問点をリモートで講師へ尋ねて解決できるものもあります。自分なりの学習スタイルを確立しやすいことは見逃せません。
一般論として、通信制は通学制の学習よりもコストを抑えやすく、時間的な制約も受けにくいという点がメリットです。
通信講座は受講費用が安いうえに、通学に必要な交通費がかかりません。全体的なコストマネジメントを行いやすいことが特徴です。
また通学制に比べて受講期間が短く、より速やかに資格取得へチャレンジできる可能性もあるでしょう。
通信講座の特徴として、専用の動画サイトでストリーミング配信されている教材を活用したり、あらかじめ送られてくる映像教材を使って学習したりという点が挙げられます。
通学制でも利用するテキスト教材だけでなく、動画教材・映像教材を利用して、細かな部分をチェックしながら勉強したり復習したりできることがメリットです。
また過去の動画や映像を自由に見直せるため、途中で学習内容を忘れてしまったり覚えているか不安になったりした際にもリピート学習で補完が可能です。
通信講座でパーソナルトレーナーの勉強をするメリットに対して、デメリットも存在しています。
通信講座でパーソナルトレーナーについて学ぶうえで最大のデメリットとして考えられるものは、おそらく「実技指導を受けられない」という点です。
通信講座や自宅学習はあくまでも教材を活用しながらリモート環境で勉強するスタイルです。講師やプロのパーソナルトレーナーから実技指導を受けたり、他人の体に触れて練習したりといったことが想定されていません。
一方、実際にパーソナルトレーナーとして活動していこうと思えば、どうしても顧客と直接に接してトレーニングを指導したりサポートを行ったりすることが必要です。そのため、通信講座だけで資格を取得できたとしても、実技面や接客面で不安が残ってしまいます。
通信講座でパーソナルトレーナーの資格取得を目指す場合、自分なりに体の使い方を感じられるように勉強法を考えることや、普段から様々な人とコミュニケーションを取って対人関係スキルを磨いたりすることが大切です。
通信講座のデメリットとして、自己管理をきちんと行えなければ、勉強のモチベーションや集中力を維持しにくいというものも挙げられます。
あまり気分の乗らない時でも講師と対面していれば、それなりに学習することは可能です。しかし自宅学習では常に自分自身で勉強へ向き合う必要があり、自己管理を行えない人では通信講座を続けても知識やスキルを身につけることは難しくなります。
通信講座でパーソナルトレーナーについて勉強し、資格試験を受けて資格取得を目指すことは可能です。しかし、資格取得は実現できたとしても、実技面や接客面のスキルを備えていなければパーソナルトレーナーとして活躍していくことはできません。
また、通信講座は費用や時間でメリットがある反面、モチベーションの維持や自己管理が難しくなります。自分でしっかりと勉強への取り組み方を考えながら集中していく姿勢が必要です。