パーソナルトレーナーとして働きたいと考えている場合、ジムへ就職するだけではなく「フリーランス」という働き方もあります。そこでこちらの記事では、フリーランスのパーソナルトレーナーという働き方について深掘りしていきます。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
「業務委託型」のパーソナルトレーナーとは、クラブやジムと契約して業務を行う形態です。
基本的に、ジムなどのスペースを間借りする形でお客さまのトレーニング指導を行います。ジムやクラブのスペースを使用して指導を行うため、店舗を構える必要もありませんし、複数のジム・クラブでの活動も可能です。
また業務委託型の場合にはスペースを間借りする形になるものの、ジムやクラブの運営に携わる必要がなく、自分の業務に集中できるというメリットも挙げられます。
「出張・派遣型」のパーソナルトレーナーの場合は、お客さまの自宅に伺って出張レッスンを行う、スポーツチームに派遣されて指導を行うといったケースなどがあります。また、個人のお客さまと直接契約を結び、専属のパーソナルトレーナーとして働くといった方法も考えられます。
ただし、個人契約が結べるのは限られたトレーナーだけといえますので、まずは実績を積むことが必要になります。
フリーランスのパーソナルトレーナーとして働く場合、働く場所や時間に縛られないといったメリットがあります。
勤務時間が決まっていないため、お客さまの予約が入っている時間以外は自由に時間を使えます。その時間を有効活用して、新しい資格取得を目指したり、アスリートとしての活動などを行うといったことが可能です。
また、自由に時間を使えるメリットを活かして多くのお客さまと契約して働くこともできます。
フリーランスの場合は収入が固定給制ではないことから、たくさん契約を取れば取るほど収入を増やせます。また、フリーランスのパーソナルトレーナーの場合は料金を自分で設定できる、必要経費を抑える工夫ができるといった理由から利益を上げやすいといった面もあります。
開業した場合はテナント料や人件費がかかってきますが、それに比べてフリーランスの場合は経費の調整がしやすいため利益率を高めやすい、といった点もポイントとなってきます。
フリーランスの場合、トレーニングを行う内容についてマニュアルが初めからあるわけではありません。そのため、ジムのマニュアルに縛られず、自分の好きなコンセプトでトレーニングの内容を作成できる点もメリットのひとつといえます。
お客さまとの契約が取れれば取れるほど収入につながる反面、契約が取れなければ収入を得られないといったデメリットもあります。特に実績がまだない状態では、収入が不安定になる場合もあるかもしれません。
フリーランスとして働く場合には、トレーニング以外の業務も発生します。例えば、集客や契約、税務会計など全てを自分で行う必要があります。このような業務は意外と時間を取られてしまうこともあり、社員として働く場合よりも自由な時間が削られてしまう可能性も考えられます
パーソナルトレーナーのフリーランスとして働くことは、副業として大きな収入になる可能性が高いといえるでしょう。その理由は次の通りです。
たとえば、「1セッション10,000円」「施設利用料金1回3,000円」(1回につき7,000円が給料)とします。
集客ができれば給料が大幅にアップしますが、できなければ収入は0です。
また、個人事業主としてクライアントと直接契約を行うため、集客、価格調整、日程調整、場所取りなど全て自分でしなければいけません。
フリーランスのパーソナルトレーナーとして働くためには、まず集客にあたってターゲットとなる層を明確にしておくことが必要となります。「女性」「ダイエットをしたい方」「筋肉量を増加したい方」といったように、具体的なターゲット設定によって、マーケティングの戦略もよりはっきりしてきます。
もしターゲット層が明確にならない場合には、自分の強みはどこなのか、またその強みを活かすことによってどの年齢層や性別をターゲットにした指導を行えるのかといった点を考えていくと良いでしょう。
集客を効率的に行っていくためにも、マーケティング戦略について知っておくことも必要です。例えばSNSやホームページ、ブログなどを運営してフォロワーやアクセスが増えれば、集客効果が期待できますので、あらかじめSNS運用方法やSEOについても基本的な知識やスキルについて学んでおきましょう。
パーソナルトレーナーとして活動を始めた後に学ぼうとすると、なかなか時間が取れない場合もあります。そのため独立前にマーケティングについて学んでおくことによって、効率的に集客を行っていける可能性を高められます。
パーソナルトレーナーとして働く上では、「お客さまに信頼してもらえる」という点が非常に重要です。信頼が得られなければ契約を取ることも難しくなりますし、もし契約が取れたとしても継続が難しくなるためです。 そのためにも、コミュニケーションスキルや説明力、交渉力をつけておくことも大切。自身のスキルや人間性をアピールするためにも重要なポイントといえるでしょう。