パーソナルトレーナーになる方法として、独学とスクールが挙げられます。今回はパーソナルトレーナーになる方法として独学とスクールのそれぞれのメリットとデメリットを解説します。
独学でパーソナルトレーナーを目指す場合のメリットは何と言っても、あまりお金をかけなくて済むということです。
取得したい資格を決め、自分で参考書などを買うことになるので、これといった大きな出費は発生しないでしょう。
2つ目のメリットとしては、自分の好きな時間に自分のペースで勉強できるということです。
スクールの場合は、カリキュラムに沿って学習するペースが定められている一方、独学で学ぶ場合は自分の好きなタイミングで学習可能。
スケジュール調整など不要であり、自分のペースでゆっくりと勉強したい方には、独学が向いているとも言えます。
独学の場合は、資格試験の勉強も独学で行うため、ひたすら参考書を使って勉強することになります。
そのため、実技スキルが身につかないことが大きなデメリットとなるでしょう。
パーソナルトレーナーの資格を独学で勉強できるのはあくまで筆記問題だけであり、実際にお客様の体に触れる「実技」を経験することができません。
低コストでトレーナーを目指せる一方で、実際にジムなどに就職した後に苦労する可能性があるでしょう。
「就職サポート」などバックアップがないことも、独学のデメリットの一つです。
独学の場合、資格取得後のことも全て自分で調査して、道を切り開かなければいけません。
パーソナルトレーナーとして独学で知識やスキルを習得してプロを目指すことは可能です。ただし、独学でパーソナルトレーナーとしての専門知識などを勉強する際には、いくつかのポイントを意識した上で取り組んでいかなければなりません。
ここでは独学でパーソナルトレーナーの勉強を続けていく時の注意点やポイントについてまとめました。
大前提として、パーソナルトレーナーとして顧客を指導するための運動方法やトレーニングメニューに関する知識が必要です。トレーニングの仕方に関しても、科学的根拠にもとづいた方法論や手順を理解しておきましょう。適切な指導法や知識を備えておくことで思いがけない事故を予防し、効果的なトレーニングを実践できます。
逆にパーソナルトレーナーとしての知識やスキルが備わっていなければ、顧客の努力を健康面へ適切に反映させられないばかりか、事故やケガのリスクを高めてしまうために危険です。またパーソナルトレーナーとして顧客に不信感を抱かれた場合、口コミなどで悪評が広まることも。他の顧客や見込み客にマイナスイメージが拡散される恐れもあります。
トレーニングの種類や方法には様々なものがあります。顧客の運動経験や体質、目指すべきスタイルやトレーニングの目的などによって適したメニューはそれぞれです。そのため、パーソナルトレーナーは顧客のニーズや背景に合わせて運動メニューを考案し、またその効果をチェックしながら必要に応じて見直しや修正を検討します。
顧客に合わせたトレーニングメニューをオーダーメイドするためには、個々のトレーニングの効果や負荷について正しく理解することが必要です。実際に顧客がどのような状態でトレーニングを実践しているのか、冷静かつ詳細に確認しなければなりません。
これは独学で習得したり意識したりすることが難しいポイントであり、日頃から他者の行動や反応に注目する姿勢が求められます。
パーソナルトレーニングでは個々のお客様の体質や目標に合わせて食事メニューを設定し、それらのマネジメントをサポートしていくことが重要です。
食事メニューの栄養バランス・味・コスト・用意する手間といったものを総合的に考えます。個々のお客様の肉体的な条件や精神的な状態も踏まえながらオーダーメイドのメニューをプランニングするのもパーソナルトレーナーの仕事です。
また食物アレルギーの有無や好き嫌いについても配慮しなければなりません。プロテインやサプリメントを利用する際にも市販品のコストパフォーマンスを自分なりに検証した上で活用することが大切です。
パーソナルトレーナーは運動や健康管理についてのプロフェッショナルであると同時に、文字通り顧客と密接な関係を構築する接客サービスのプロでもあります。また、肉体管理や健康管理というプライベートなテーマでサポートしていく職業でもあり、顧客との信頼関係が土台となっている点が重要です。
そのため、パーソナルトレーナーとして独学で勉強しようとした際、自分なりに対人関係のスキルやコミュニケーション能力について意識を高めておく必要があります。
加えて、単に客あしらいが上手くなれば良いというわけでなく、ホスピタリティの精神を大切にして、それぞれのお客様を尊重しながら快適な環境でトレーニングしてもらいたいと考えられる心のゆとりや思いやりといった意識の育成も肝要です。
独学でパーソナルトレーナーの資格取得を目指そうとした場合、大きく筆記試験に向けた学習と、実技試験に向けた学習の2つについて考えなければなりません。
パーソナルトレーナーの資格は筆記試験のみで受験できるものもあり、独学で資格取得を目指したい人にとっては有利といえます。ただし、資格によっては運動に関する知識やトレーニングに関する知識、栄養学に関する知識だけでなく、経営者やビジネスパーソンとしてジムを運営していくための知識などが問われる場合もあり、まずは資格ごとにどのようなジャンルの試験が出題されるのか事前にチェックすることも重要です。
なお、独学で筆記試験の勉強をする場合、書店などで専門書を購入したり、通信講座へ申し込んで勉強したりといった方法が考えられます。その他、ジムが主催するイベントやセミナーへ参加しても良いでしょう。
独学は文字通り一人で勉強するスタイルであり、実技面での知識やスキルを学ぼうとすれば、どうしても限界があることは事実です。
基本的な動作やトレーニングの仕方、トレーニングマシンの操作法などについては、動画や映像などを教材として使って学習することができます。また実際に自分の動きや姿勢が正しいかどうか検証するために、自分の動きをカメラやスマホで多方向から動画撮影し、改めて詳細をチェックするといったことも必要です。
一方、パーソナルトレーナーとして対人指導の訓練をしようとした場合、どうしても独学だけで練習することは困難です。そのため、例えばパートナーや友人などへ協力してもらい、実際に他者へ接しながら動きをシミュレーションするといった工夫も重要となります。
その他にも、自分が顧客としてジムのパーソナルトレーニング体験などに申込み、実際にプロの指導を受けながら体の使い方や指導法を体験するといったことも有効です。
では、スクールでパーソナルトレーナーになるメリットは何なのでしょうか。
スクールに通う大きなメリットとしてまずあるのは、経験豊富な資格保有講師から直接学べることです。
独学だと行き詰まるようなポイントでも、スクールの場合はその場で質問し、解決することが可能。加えて、座学だけでなく、実際に体を動かしながら実技を学べるため、就職後を意識した知識やスキルを習得できます。
そのような学びの質を意識するのであれば、独学よりもスクールを選ぶべきと言えます。
実際にスクールに通ったとしても、その後にきちんと就職できるのか、という点はきになるポイントでしょう。
その点、スクールの場合は基本的に、カリキュラム修了後にジムへの就職をサポートしてくれます。
そのためスクールを選ぶ時は、手厚い就職支援を行っているかや、実際の就職率をチェックしておきましょう。
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スクールに通う懸念点としてあるのはやはり、金銭面でしょう。
受講料としては十万円単位での金額が必要となります。重要なのは費用対効果であるため、そのスクールに通った後に、しっかりと活躍し、稼げるトレーナーになるかどうかをぜひチェックしていきましょう。
トレーナーを目指すライバルが多い今日において、資格は持っていて当然。逆に言えば、資格を持っているだけでは活躍することは難しいでしょう。
重要なのは資格だけでなく、他のトレーナーに埋もれない“専門性”を手にすること。つまり、トレーナーとして活躍することを目指すのであれば、資格はもちろん、就職後の現場で活躍できるだけの技術とノウハウを手に入れられるスクールに通うべきなのです。
当メディア「トレ道」編集チームでは、現場で活躍できることに主軸を置いている「Dr.トレーニングスクール」を取材しました。
現場での活躍を見据えているからこそ、在籍する講師陣は、すべてが年間1,000セッション以上の実績を持つ現役トレーナーばかり(2023年1月時点)。
また、スクールのカリキュラムはアメリカの国家資格である「BOC-ATC」や「NSCA-CSCS」の知識・スキルをベースに構成。そのカリキュラム内容は、日々発表される論文や文献を基に、アップデートを定期的に実施する徹底ぶり。
“本気”で学びたい全ての人へ、“本物”の知識と経験を伝えるからこそ、パーソナルトレーナーとしての市場価値を高められるのです。