パーソナルトレーナーとして就職したり開業したりしようと思った際、必ずしも専門学校へ通ったり卒業したりという条件は求められません。しかしパーソナルトレーナーを目指す上で専門学校へ通うことにはメリットもあります。
そもそもパーソナルトレーナーという職業や働き方に関して、取得が必須条件となる資格はありません。つまり、専門学校の卒業資格がなくてもパーソナルトレーナーとして働いたり、改めて資格取得を目指したりすることは可能です。
ただし、パーソナルトレーナーとして真剣に活動したいと考えた時、人の体や運動に関する専門知識だけでなく、実際に人と対面して接する方法やスキルを習得していることも大切です。それらは独学だけで学びにくいことも事実しょう。
そのため、専門学校はパーソナルトレーナーに必須でないものの、専門学校へ通うことで得られるメリットは少なくありません。
専門学校へ通って学ぶことにはメリットがある一方、デメリットもあります。ここではパーソナルトレーナーを目指す人にとって、専門学校へ通うことで生じるメリットとデメリットを解説します。
専門学校へ通うメリットは、パーソナルトレーナーとして必要な知識やスキルを、適切な教育カリキュラムに則って学習できるということです。パーソナルトレーナー向けの専門学校では、座学で様々な知識を学びつつ、実技授業で体の動かし方や他者のサポートの仕方といった実技スキル・対人スキルを実践的に経験することができます。
加えて、実績のある専門学校の場合は卒業後の学生の進路についてもアフターサポートを提供しており、就職先の相談であったり、開業に向けたアドバイスであったりと実際にパーソナルトレーナーとして働く上で役に立つサービスも受けられます。
専門学校へ通うためのコストは決して安くありません。また、専門学校へ支払ったコストに見合った学習成果を得られるかどうかは、自分自身がどれだけ真剣に授業へ向き合うかという姿勢や意欲にも大きく影響されます。
同時に、専門学校の中にはきちんとしたカリキュラムがなく、指導者もプロの講師と呼ぶには経験が浅い人物であるなど信頼性に欠ける学校があることも事実です。
そのため、信用できる専門学校を選べなかった場合、時間やお金が無駄になってしまうといったリスクはあります。
その他、社会人として働きながら専門学校へ通う場合、職業人と学生という二足のわらじをはく生活になり、スケジュール管理が大変になることもあるでしょう。
専門学校だけがパーソナルトレーナーとして学べる環境ではありません。例えばより高度な勉強をしたいと思えば大学へ通って卒業し、学位を取ることも1つの選択です。
あるいは通信講座やリモート授業などを活用し、日々の隙間時間を活用しながら在宅でパーソナルトレーナーの資格取得を目指すといった方法もあります。
専門学校への通学を含めて、パーソナルトレーナーとして学べる機会や方法は複数あります。まずはそれぞれの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、自分の目標やレベルに合わせた学び方を考えることから始めていきましょう。